特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム（特養）とは？

特別養護老人ホーム、略して「特養（とくよう）」は、介護保険法に基づいて運営される公的な介護施設です。

社会福祉法人 欣寿会（きんじゅかい）では、特養を核として、利用される方が「住み慣れた地域で安心して、その人らしく生活ができる」ように、24時間体制の介護サービスを通じて支援しています。

1. どんな人が入れるの？

特養に入所できるのは、原則として以下の条件を満たす方です。

• 年齢: 65歳以上（※特定疾病の場合は40歳から）
• 要介護度: 要介護3以上と認定された方

【ポイント】

要介護3以上とは、日常生活の多くの場面で全般的な介護が必要な状態を指します。ご自宅での介護が非常に困難になった方が主な対象です。

2. どんなサービスが受けられるの？

特養では、入居された方が安心して快適に過ごせるよう、24時間体制で様々なサポートを提供しています。

• 食事の介助: 栄養バランスの取れた食事の提供と、必要に応じた食事の介助。
• 入浴・排泄の介助: 毎日を清潔に保つための入浴や、トイレでの排泄介助。
• 健康管理: 看護師による健康チェック、服薬管理、医療機関との連携。
• 生活支援: 掃除、洗濯などの日常生活の支援。
• レクリエーション: 季節の行事や趣味活動などを通じた、日々の楽しみと社会参加の場の提供。

3. 特養の特徴

特徴	詳細
安心の費用	公的な施設のため、民間の有料老人ホームに比べて費用が比較的安価です。低所得の方には費用負担の軽減制度もあります。
長期的な居住の場	一度入所されると、長期にわたり生活の拠点としてご利用いただけます。介護の必要度が高くなっても、安心して住み続けることができます。
待機者が多い	費用が安く人気があるため、特に都市部では入所までに時間がかかるという現状があります。

特養は、「介護が必要な状態になっても、長期間にわたり安心して生活を続けたい」という願いを叶えるための、重要な社会資源の一つです。